前回の続きです。
まず記述式の問題の答えは、
面倒で書かない生徒さんがおります。
これを改善してください!
記述式の問題は自分で解かない問題が多いのですが、
47都道府県すべての記述式問題に目を通すだけでも、
かなりの力になります。
正解を読みながら解答文のインプットを心掛け、
頭に入りきれないものは書いて覚える。
一言一句丸暗記する緻密さはいりません。
なぜなら、
記憶作業を続けるうちに、
どの都道府県も出題されるトピックが似通っていることに気づきます。
同じような問題が全国の公立高校で出題されている。
さらに社会は、表やグラフを読み取る問題が非常に多いです。
読み取り問題ではあらかじめ暗記した知識はいらない。
表やグラフを見た素直な感想を、
簡潔な文章を書けばいいのです。
「~が増えれば~が減った」
「~が上がれば~が下がった」と、
対比で書けば綺麗な答案が書けるのです。
記述問題は出題者が教科書から選び抜いた、
中学生に一番学んでもらいたい最重要事項エッセンスです。
教科書だけ満遍なく読んでも、
初心者にはどこがコアなのかわかりません。
教科書の記述のどこが重要で、
どこが重要でないか区別できません。
公立高校社会の入試問題は、
ゴマのエッセンスを小さな錠剤に詰めた、
セサミンのようなものなのです。
記述式の問題に接していくうちに、
中3生は社会科の本質を知るようになります。
高校では用語を丸暗記しかできない受験生はいりません。
社会の構成の因果関係をストーリーとして知る、
言い換えれば高校の先生と現代の社会を取り巻く問題点について
語れる高校生がほしいのです。
記述問題の丸暗記は単なる暗記ではありません。
社会科という中学校の教科を、
生きた社会に昇華させるための、
質の高い読書なのです。
よく「本番に強い」という言葉が使われますね。
本番に強い受験生は、
過去問に多く接し、
過去問のコアな部分を感じ取る感性がある受験生です!
枝葉末節は大胆に捨て、
幹の部分だけおさえる。
社会で直前に記述式だけにこだわる勉強は、
まさに社会科の心臓を鷲掴みにする勉強法なのです。
この勉強法は、
理科でも通用します。
また英語の自由英作文でも、
全国都道府県の模範解答を暗記すれば、
英文の型を身につけることができます。
【つづく】
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